ショパール L.U.C XP 161902-5001 初の自社製でありながらも非常に野心的な姿勢を感じるムーブメント

ショパール L.U.C XP 161902-5001 初の自社製でありながらも非常に野心的な姿勢を感じるムーブメント 〜機械的なこだわりとオーソドックスなデザインの中に少し崩しのエッセンス〜

さて、今回の時紡ぎは前回に引き続き、ショパール L.U.C XPです!

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「宝飾系」というカテゴリーの中に入れてしまうには勿体無いほどの真摯な姿勢が伝わってくる・・・

そこにはジャガー・ルクルトにも似たこだわりを感じます。

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自動巻きムーブメントでありながらも厚みを抑えるために、ローターを小さくしてムーブメントの中に組み込んだマイクロローター・・・今までパテック・フィリップやロジェ・デュブイなど、機械的な強みがあり、しかもその仕上げにも自信がある一握りのメーカーしか手がけなかった手法です。

それを初の自社ムーブメントに取り入れた・・・しかも加工に手間がかかるヒゲゼンマイ、徹底的な仕上げなど妥協を許さないものに仕上げた・・・。

さすがにそのままでは生産性が低すぎるので、いくつかの合理化を施したということですが、それでも結局生産性は変わらなかったというのがジャガー・ルクルトにも似た機械へのこだわりを感じるような気がします。

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でも、そんな機械への熱い気持ちは全く感じさせない・・・どちらかといえば素っ気ないとも思えるようなシンプルな文字盤・・・。

インデックスなどにわずかに癖と色気を感じるくらいです。

そういった控えめな中のわずかな崩し方もなんとなくジャガー・ルクルトに似ているなあ・・・と個人的には思えるのです。

自分達のこだわりを機械にぶつけ、外装はごくオーソドックスなデザインだけれどもほんの少し自分達の色を混ぜる・・・これこそが時計メーカーの本来あるべき姿ではないでしょうか。

ロレックス:デイトジャスト・116234 リューズの操作感はいつものロレックス。

ロレックス:デイトジャスト・116234 リューズの操作感はいつものロレックス。

リューズ操作は通常の日付表示付き機械式腕時計と同じですね。

ねじ込みロック式なので、リューズを回してロックを解除し、さらに回すとゼンマイを巻き上げることができます。

「ギリギリギリギリ・・・」という固い手応えがロレックスらしいですね。

リューズを一段引き出して回すと日付変更、さらにもう一段引き出して回すと長針を回して時刻変更ができます。

あと、今からお話しすることは僕個人だけの印象かもしれませんが、ロレックスのデイトジャストのリューズはあまり好きではありません。

ロレックスのリューズに関しては、手応えが固く、力を必要とします。

サブマリーナのようにリューズが大きくてしかもリューズガードが付いているものは、ねじ込むきっかけがつかみやすくて扱いやすいと思えるのですが、このデイトジャストのように小さいものは、僕は個人的にちょっと扱いにくさを感じるのです。

どうもねじ込むきっかけがつかみにくいんですね。

そしてネジ山も時々掃除してあげないと、ねじ込む時に固さを感じるようになりうまくねじ込めなくなることがあります。

なんだかんだと気になる点も挙げましたが、全体的な仕上がりは定価80万円に恥じないレベル。

この時計と同じくらいのお値段で、到底及ばないレベルの他ブランドの時計などいっぱいありますから・・・。

ただ・・・進化しすぎてしまって、日常ビジネスシーンで使うにはゴージャスすぎるかな・・・とも思えます。

すごく贅沢な悩みなのですが、ちょっとラグジュアリー感が濃密すぎて、しかも重いため、人によっては気を遣うこともあるかもしれません。

お値段とクオリティーのバランスが取れて入ればそれでオッケーとならないところが難しいところですね。

ロレックス デイトナ・エル・プリメロ 16520 リューズやクロノグラフプッシュボタンの操作感はオリジナルのエル・プリメロと同様に古典的な感触で固め。

ロレックス デイトナ・エル・プリメロ 16520 リューズやクロノグラフプッシュボタンの操作感はオリジナルのエル・プリメロと同様に古典的な感触で固め。

搭載されているムーブメントもまたキモですよね。

ロレックスが「費用対効果で考えると、自社でクロノグラフムーブメントを作ることにはあまり魅力を感じなかった」と言う理由で、ゼニスから拝借したムーブメント、エル・プリメロ。

本来は1分間に36000振動という超高速ムーブメントなのですが、頑丈さと耐久性重視のロレックスはそのスピードを28800振動にまで抑えて採用しました。

まあ、超速振動によって出すことが生み出すことができる精度にあまり魅力を感じてなかったんでしょうね(笑)

それよりも耐久性を重視して、色々と自分たちの手で調整すればフツーに精度が出せると思っていたのでしょう。

リューズを触った印象はロレックスの例にもれず、固いです。

ねじ込み式なので、リューズを回して防水ロックを解除してからリューズを引き出し、そこからリューズをさらに回して時刻調整をしていきます。

ゼニス社のエル・プリメロにはリューズを引き出して秒針を止める「ハック機能」が付いていません。

このデイトナに採用されているエル・プリメロにもハック機能は付いていないため、秒単位で時刻を合わせることにはこだわらない寛容さが必要ですね。

クロノグラフのプッシュボタンもねじ込みロック方式なので、ねじ込みロックを回して解除してからボタンを押し込んで作動させます。

この手応えもオリジナルのエル・プリメロに負けず、固いですね。

硬くて「ボツっ!!」という唐突な手応え・・・感触的には古典的です。

発表されたリシャール・ミルの日本限定モデル

 11月17日(土)〜18日(日)に開催された「リシャール・ミル 鈴鹿 サウンドオブエンジン 2018」のイベント開催中に、リシャール・ミルがRM 030の日本限定モデルを発表した。独自機能と程よいサイズ感が人気のRM 030は、これまでにも日本限定モデルを出しており、本作が第3弾目となる。

 その独特の風貌で見る人の目を釘づけにするブラック&ホワイトのケースは、優れた耐熱性と強度に加え、電磁波の透過性で知らた素材、ホワイトクオーツTPT®︎とカーボンTPT®が組み合わされることで生まれる。製造はリシャール・ミルのケースファクトリー、「プロアート」によるものだ。クオーツTPT®とカーボンTPT®の層が偶発的に表れるため、出き上がったケースは全てが一1点モノの模様を有している。また、特許申請中のデクラッチャブル・ローターの自動巻き機構を搭載。これはパワーリザーブと連動し、巻き上げ残量が約50時間分を超えると自動的に12時位置の表示がOFFに切り替わり、ローターの巻き上げが空回りする。さらに、パワーリザーブが約40時間を切ると前述の表示がONに切り替わり、ローターの巻き上げを再開させるクラッチを搭載した画期的機構だ。